名古屋鐵道局保線課が発行した「線路一覧略図」。昭和4年調整，と記されています。 布製のカバーはかなり汚れていますが，中の頁は染みや変色は見られるものの，90年前のものとはとても思えない良い状態だと思います。 畳んだ状態で縦18×横9cm，折り畳み式で，全部伸ばすと計算では約12mにもなりますが，拙宅の部屋の中では伸ばしきれないので実測はできていません。 収録路線は以下(収録範囲は6枚目の写真参照)。 ・中央本線 ・篠ノ井線 ・太多線 ・信越本線 線路の施工基面の高さ(海抜)，勾配，区間距離，線路の情報等(8枚目の写真の左端の項目参照)，保線工事計画に必要な技術情報で，市販品ではないと思われます。 長く実家の本棚の隅で眠っていました。我家の家系に鐵道マンはいないので入手経緯は不明ですが，この年代に祖父が木曽川の水力発電開発に関わっており，その仕事の関係で持っていたのかも知れません。