(表紙)
系譜
伊東修理太夫

(奥付)
高五万千八拾石余日向國
本國日向 生國武蔵

居城日向飫肥
伊東修理太夫
午三十五歳
祐相 (花押)

弘化三丙午年十二月


和書１冊
22.0×31.5×3.0cm
汚れ虫喰いあります



藤原南家の流れながら東国に下向、藤原惟幾が平高望の皇女を迎えて、子の為憲から工藤氏を名乗る。
やがて桓武平氏と並んで東国の武士団を形成した工藤氏。

工藤氏のうち伊豆国伊東に勢力を築いた伊東氏のうち、伊東祐経は同族の伊東祐親と抗争、源頼朝の挙兵に列して伊東を取り戻すも祐親の遺児たちに仇討ちされます。「曽我兄弟の仇討ち」です。

伊東祐経の遺児、祐国から数代を経て建武年間、伊東祐持の時に足利尊氏より日向国を賜り下向、以来日向伊東氏として繁栄していきます。

本書は日向国飫肥藩の藩主、伊東祐相が弘化3年12月(1847年？)に編纂させたもの。
さすがに藩主のお手書きではないと思いますが、花押はそうかもしれません。
薩摩島津との度重なる衝突、秀吉や家康との関係性が読み取れる貴重な文献となります。


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